chamnum's blog

ちょっと幸せを感じたときに書くだけ。ほんとそれだけ。

さとがえり

駅弁を買わなかったことを後悔した。

指定席を取っていなくて座れるか分からなかったから、福島駅に着いてからどこかで食べようと思った。

いつもは東京駅で駅弁を買って新幹線に乗り、大宮に着くまでには一緒に買ったデザートまで食べ終わる、それが私の至福のときであり、地元に帰る実感が沸く瞬間だった。

混雑するという予想に反し、余裕で席に座ることができ駅弁を買わなかったことを後悔。

地元に帰る実感が沸かないまま、うとうとしているうちに福島駅に到着した。

 

福島駅まで家族に迎えを頼んでいたので、合流するまでにお昼を済ます。

駅中のカフェでピザランチを食べているところに、母親からのラインがあり、「今からアイス食べるところ」の一言。びっくりして、すぐに阻止せねばと焦って返信、「だめ!!!私も食べたい」。

福島駅から地元に帰る途中にジェラートやさんがあって、季節関係なくいつもそこに寄っていく。素朴な牧場の味って感じでおいしい。

母親から冷たい一言、「帰りには閉まっちゃうよ」。今回は地元に帰る前に飯坂の日帰り温泉にいく予定だったので、確かに帰りには閉まってる。でも私は食べられないのにわざわざ報告しなくていいじゃんと思いつつ、悲しいけど諦める。

ピザランチはピザというか、パンの上にとりあえずベーコンとじゃがいもとチーズを乗せて焼いただけだった。釜焼きピッツァを食べなれている人はがっかりするとおもうが(そもそも頼まないと思うが)、私的にはそれはそれでおいしかった。

でも田舎で暮らしたら釜焼きピッツァがなかなか食べられなくなるのかと思うと寂しくなる。漠然とそのうち田舎に住みたいなんて思ってるけど、こういう小さな寂しさがふとしたところで出てくるんだろうか、とわりとどうでもいいことを感じた。

 

西口の駅前ロータリーに車が到着して家族と合流。しょっちゅう会っているから久しぶり感はゼロ。別に久しぶり感は求めてないから大丈夫。

 

飯坂温泉までの道のりは雪が積もっていて、ようやく田舎に帰ってきた実感が沸く。

温泉街というほど活気はないが温泉街に到着。飯坂温泉は久々だった。3年くらい前に出張で来たきりだった。今日行った日帰り温泉施設は初めて訪れた。館内は普通のきれいな施設で、広さもあって充分に楽しめた。何よりも湯船に浸かれることかものすごく嬉しかった。

一番始めに湯船に浸かる瞬間、これもまた私の至福のときで、全身に染み渡る感じが最高。この瞬間と、野菜と肉のうまみがたっぷり出た後の鍋の出汁をすすっている瞬間と、ホットヨガでおしりの外側をじんわり伸ばしている瞬間と、新幹線の中で駅弁を食べ始める瞬間(今回のは悔しい)が同じくらい好き。

幸せに浸っていると、嗅いだことのある懐かしい香りがする。檜だった。子供の頃は母親が買ってきた「檜風呂の香り」の入浴剤の良さか全くわからなかったが、今嗅ぐとすごく気持ちが落ち着く。歳とったな。

 

大満足で風呂からあがって、パピコ食べて完全に湯冷め。まあいいやと思って家についてすぐ寝た。

 

幸せな1日でした。